チョウセンアサガオ

チョウセンアサガオ
生物の分類 分類
界: 植物界 Plantae
門: 被子植物門 Magnoliophyta
綱: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目: ナス目 Solanales
科: ナス科 Solanaceae
属: チョウセンアサガオ属 ”Datura”
種: チョウセンアサガオ ”D. metel”
学名
Datura metel L.
★希少価値のあるチョウセンアサガオはこちら★

☆特徴☆

草丈は1mほどで茎はよく枝分かれしており大型で卵型の葉を持っており夏に10〜15cmほどの漏斗状の白い花を咲かせる。実は球形で短いとげが多数付いており、熟すと割れて種子を飛ばす。これらは、江戸時代や明治時代に薬用として輸入されたものが帰化して野生化している。

☆作用☆

チョウセンアサガオ及びその仲間は、同じナス科と同様にスコポラミン、ヒヨスチアミンなどのアルカロイドを含む。ヒヨスチアミンは抽出するとラセミ化してアトロピンになる。アルカロイドは全草に含まれるが、特に種子の含有量が多い。これらのアルカロイドは抗コリン作用を有するため平滑筋を抑制し、摂取すると口渇、散瞳、心悸亢進、尿閉、消化管運動の減少などが起こる。

スコポラミンには緩和な中枢抑制作用があり、1804年に華岡青洲がこの植物から麻酔薬を作り全身麻酔下で乳ガンの摘出手術をしたことで有名である。多量に摂取すると、意識喪失、呼吸停止を起こし死亡することもあるが、消化機能の抑制のため致死量を摂取するに至ることはまず無いといわれている。経口致死量は4〜5gとされている。

生薬としてはハシリドコロの根(ロート根)やベラドンナの根が使われ、チョウセンアサガオはあまり用いられない。根をゴボウ、葉をモロヘイヤ、つぼみをオクラやシシトウ、種子をゴマと間違えて食べて食中毒になることがある。また草の汁が目に入っても散瞳や調節障害などが起こる。チョウセンアサガオに接ぎ木をした茄子の実を食べて記憶障害を伴う食中毒を起こした事例(2006年)もある。また、1980年代に、チョウセンアサガオのアルカロイドの生理作用を麻薬的な酩酊・多幸感作用を持つものと誤解した中学生が、友人等と炊いた白米に種子を降りかけて摂取し、集団中毒事件を起こしたこともあった。


チョウセンアサガオは、ナス科に属する1年草である。別名をマンダラゲ(曼陀羅華)という。キチガイナスビともいうのだ。名前のチョウセンは特定の地域を表すものではなく、単に海外から入ってきたものの意味とされている。原産地は南アジアで江戸時代に日本に入って来た。

☆識別☆
  • チョウセンアサガオ
葉は全縁か、たまに大きな鋸歯があり、花色は白の他に黄、紫、青がある。
  • アメリカチョウセンアサガオ
チョウセンアサガオと類似するが枝と茎、葉の上面などに軟毛がある。さらに、葉に欠刻状の切れ込みをもつのは、シロバナヨウシュチョウセンアサガオと呼ぶ。
  • キダチチョウセンアサガオ
従来、(ダチュラ属、チョウセンアサガオ属)とされていたが、チョウセンアサガオなどと違って低木になることから新たに分離されている。低木で花が下向きになるのが特徴(ダチュラ属は花が上向き)。花は淡黄色から淡紅色と変化し、ガクの先端は4〜5浅裂し、白色もある。
  • コダチチョウセンアサガオ
キダチチョウセンアサガオと似ており、花は白色または黄色が多く、ガクの先端は2〜3深裂して角ばらない。一般にはガクの先端は見分けにくいため、いずれもエンゼルス・トランペットと呼ばれる。漢字で書くとキダチチョウセンアサガオもコダチチョウセンアサガオも「木立朝鮮朝顔」となる。最近では観賞用として広く植えられているが、これらも有毒である。
★希少価値のあるチョウセンアサガオはこちら★